慈道 美奈子先生

プロフィール

  • 1974年生まれ。
  • 1992年、大学で建築学を学ぶ。
  • 1996年、注文住宅のインテリアコーディネート、フリーのコーディネーターの採用、研修、管理業務を行う。
  • 2006年、フリーのインテリアコーディネーターとして独立。
  • 2008年、マリナーゼ★インテリア設立。「食空間演出」から広がるライフスタイル「日常を楽しむインテリア&テーブルコーディネート」の提案を開始。
    IKEAにてホームパーティーセミナーやNoritake赤坂ショールームのテーブルコーディネート、三菱地所×エルメスのテーブルコーディネート特集等、企業主催のイベント、セミナー、メディア掲載他、幅広く活躍。
  • 2010年4月、マリナーゼ★インテリアスクール設立(食空間プロデューサー養成講座開講)。
  • 2010年7月、マリナーゼ★インテリアセレクション設立(食空間の提案・販売事業)。
  • 2級建築士、インテリアコーディネーター、照明コンサルタント、テーブルコーディネーター。東京ドームテーブルウェア2008・2009連続入賞。2児の母でもあり、子育て女性の支援にも力を入れている。

特別なイベント”クリスマス”だから、食空間もドレスアップしたいですね。
自宅に友人を招いたり、家族みんなで囲むテーブルもいつもよりちょっと華やかに、贅沢に演出してたいもの。
今回は、食空間プロデューサーとして活躍するマリナーゼ★インテリア代表の慈道美奈子さんに
テーブルコーディネートの基本とクリスマススタイルのポイントをお伺いしました。

Q1

自分流テーブルコーディネートとは?

テーブルは人と人との会話を繋ぐ心豊かな空間。

「食事が楽しいなと感じるのは、味覚が5%以下。それ以外の視覚や会話などが80%以上占めると言われています。食事に必要なテーブルやお皿、お箸やフォークに加え、食卓を彩るお花やアクセサリーの演出がホスト側のセンスのみせどころです!テーブルを囲むみんなの会話を弾ませるおもてなしを心掛けたいですね。」

「テーブルコーディネートは西洋文化が始まりですが、フォーマルで見られるテーブルコーディネートのような豪華な花をセンターピース(テーブルの真ん中に置く装飾物のこと)にしなくてもいいんですよ。センターピースは、“トーキンググッズ”とも言われていて、会話のきっかけになる季節のもの、思い出のものを置けば、自宅で充分楽しめます。

テーブルコーディネート

例えば、子供と公園で落ち葉やどんぐりを拾った日には、ガラスの器にアレンジして飾ってみるのもいいですね。テーブルコーディネートは、食を囲む人と人との心を繋ぐ一ツールとして楽しんでいただけたらと思います。」

ファッションを楽しむようにテーブルをコーディネート!
「女性がファッションを楽しむようにテーブルコーディネートもアレンジしてはいかがでしょうか。テーブルクロスはワンピース。スカーフやバッグ、靴、アクセサリーは、お花やナプキン、箸置、ナプキンリング…。TPOに合わせて洋服やアクセサリーを選ぶように、気軽にテーブルも色や形、配置などを自分スタイルでコーディネートすると楽しいですよ。」

Q2

食器を選ぶポイントを教えてください

クリスマスなどいつもよりちょっとだけお洒落に演出したい時は、
立体的にコーディネートするのがポイント。

「普段(10~15cm)使いのお皿より、少し大きいお皿と小さいお皿を買い足すといいですね、テーブルコーディネートのワンランクアップのポイントは、立体的に見せること。ダブルプレートと言うのですが、大きいお皿の上に小さいお皿を重ねると立体的になり、フォーマルな演出ができます。布ナプキンがなくても、紙ナプキンに旬のカラーを添えるだけでも演出が高まります。」

テーブルコーディネート

Q3

今年流行りの大人のクリスマステーブルコーディネートは?

「毎年、様々なカラーやスタイルのクリスマスが世界で流行っています。ですが、最近日本の家庭で楽しまれているテーブルスタイルは、クロスオーバー、つまり、和洋折衷です。西洋のデコラティブで対照的なセッティングに、和の色、素材、文化、心を加えたスタイル。華やかさに現代的なスタイリッシュさを融合させた和モダンコーディネートです。例えば、ガラスやシルバーの大き目の洋のお皿に、漆塗りの器や陶器を合わせる手法です。」

● 配色のポイント

クリスマスカラー(赤・緑・白・金・銀)を意識した、ベースカラーと和の色を効果的にしたアクセントカラー(赤や緑)を2~3割程度取り入れる。
● アイテムの素材
無機質で人工的なガラスやアルミ、シルバー素材を使用することで、スタイリッシュになる。
● 配列のルール
直線を大切にする。物を散りばめるのではなく、引き算の中で効果的に並べて、日本の凛とした雰囲気を醸し出す。

テーブルコーディネート

● アレンジのポイント
センターピースに飾ったもののひとつをゲストプレートに添える。

「クリスマスは、センターピースに、普段は少し贅沢なお花やキャンドルを飾って、センターのお花の一輪をゲストプレートに添えればとてもフォーマルなスタイルになります。お子様がいらっしゃる場合は、プチプレゼントやお菓子を並べるなど、遊び心があってもいいですね。ご自宅にあるリボンをランチョンマットの上に飾っても楽しいですよ。センターピースに飾ったアイテムと同じ色の紙ナプキンをゲストプレートに添えて全体的なバランスを整えるのも気軽にできるコーディネートです。」